口腔衛生学会雑誌
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原著
成人歯科保健におけるヘルスプロモーションの実践 : 第2報 MIDORIモデル(PRECEDE-PROCEED model)による歯周病予防事業の評価
森下 真行中村 譲治堀口 逸子中川 淳
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2004 年 54 巻 2 号 p. 95-101

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抄録

広島県豊田郡安浦町で展開された成人歯科保健事業の成果を評価する目的で,MIDORIモデルに従って評価を行った.経過評価は2000年度の終わりに行い,影響評価および結果評価は,1999年8月に実施した質問紙調査を2002年9月にも実施し,両者を比較することにより行った.その結果,歯科医院などで歯磨き指導を受けたことがあると答えた者のうち,「とてもよかった」と答えた者の割合は,27から43%と有意に増加した(強化因子).また,フロス・歯間ブラシの技術については,「だいたいうまくできる」および「うまくできる」を合わせたものが,すべての年代において有意に増加していた(実現因子).保健行動のうち歯間清掃用具を使用している者の割合は,いずれの世代も増加した.また定期健診を受けている者の割合はいずれの年代においても増加しており,特に30代では14から22%,50代では12から25%と有意に増加していた(影響評価).「歯みがきをすると血がでますか」という問いに,あると答えた者の割合は,30と50代では有意に減少していた.そのほかの自覚症状については変化は認められなかった(結果評価).成人歯科保健事業において,MIDORIモデルに従ってプログラムを策定,実施し,さらに評価を行うことは,ヘルスプロモーションの実践に有効であることが示された.

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© 2004 一般社団法人 口腔衛生学会
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