口腔衛生学会雑誌
Online ISSN : 2189-7379
Print ISSN : 0023-2831
原著
プロテアーゼ配合タブレットの口臭抑制効果
吉松 大介杉村 真司井岡 俊之白石 浩荘米谷 俊山賀 孝之宮崎 秀夫
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2007 年 57 巻 1 号 p. 22-27

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抄録

われわれは酵素を用いた舌苔の生化学的清掃法について研究し,前報において,プロテアーゼ(アクチニジン,EC3.4. 22.14)配合タブレットが舌苔の生化学的清掃に有効な手段であることを報告した.そこで,プロテアーゼ配合タブレットの口腔内気体中の揮発性硫黄化合物(VSC)発生抑制効果を検討することを目的に,本研究を行った.同意の得られた,口腔内気体中に嗅覚閾値以上のVSCが検出された成人男性14名を研究対象として,プロテアーゼ配合タブレットおよび偽剤の使用前および使用後90分までの口腔内VSC濃度を,二重盲検による交差試験(double blind crossover trial)により検討した.自動試料注入装置を使用した炎光光度検出器付きガスクロマトグラフを用いてVSCの濃度を測定した結果,偽剤使用群では,使用前と使用90分後でVSC濃度に差が認められなかったのに対し,プロテアーゼ配合タブレット使用群では,硫化水素,メチルメルカプタン,総VSCの濃度が使用90分後で有意(p<0.05)な低下を認めた.以上より,プロテアーゼ配合タブレットの使用は口腔内気体中のVSC発生抑制効果を有することが示唆された.

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© 2007 一般社団法人 口腔衛生学会
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