口腔衛生学会雑誌
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食品の歯垢pHにおよぼす影響とその個体差に関する研究
第2編 食品の型別分類
篠宮 眞琴
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1982 年 32 巻 4 号 p. 325-339

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抄録

今回著者は, 食品を型別に分類することを目的として, 摂取後の歯垢pH変化を第1編で報告した方法で測定し, かつその定量的指標を用い, 常用されている食品21品目について検討を行い, 次の結果を得た。
1. 摂取後歯垢pH変化 (Stephan曲線) の定量的指標 (最低pH, 最低pHに至る時間, 元のpHに回復する時間, 変化したpHの面積) については, 最低pHは対象 (個体) とより関係が強かったが, 元のpHに回復する時間と変化したpHの面積は, 食品の性質と関係がより強かった。
2. 食品の種類により摂取後歯垢pH変化は異なっており, pHが酸性側へ変化する酸性タイプ (A型), アルカリ側へ変化するアルカリタイプ (B型, チーズで代表される), 両者の混合タイプ (AB型, アイスクリームで代表される), および不定タイプ (C型, せんべいで代表される) に分けることができた。
3. 酸性タイプ (A型) はさらに, pHの変化が少ないA1型 (ポテトチップスで代表される), pHが急激に低下しすみやかに元にもどるA2型 (オレンジジュースで代表される), およびゆっくり低下し徐々に回復するA3型 (チョコレート) に分けることができた。

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