口腔衛生学会雑誌
Online ISSN : 2189-7379
Print ISSN : 0023-2831
小窩裂溝の粘着力の測定
小澤 雄樹島田 義弘
著者情報
キーワード: 初期齲蝕, 小窩裂溝, 触診
ジャーナル フリー

35 巻 (1985) 5 号 p. 810-814

詳細
PDFをダウンロード (919K) 発行機関連絡先
抄録

探針を齲蝕性小窩裂溝から引き抜く時の粘着力を測定する目的で, ロードセル, DCアンプ, 電磁オシログラフで構成される装置を考案した。
抜去小, 大臼歯99本の小窩裂溝のうち, 齲蝕部位277カ所を探針で触診し, 探針を引き抜く際に手指感覚によって「粘着感がなかった」, 「粘着感が不明だった」, 「粘着感が識別できた」の3群に分類した。小窩裂溝に探針を挿入する時の平均圧力は819.1 (S.D. =40.0) gであった。探針除去時, 「粘着感がなかった」群, 「粘着感が不明だった」群, 「粘着感が識別できた」群の粘着力の範囲は, それぞれ0~36.8g, 0~96.7g, 27.6~387.7gであった。
以上のことから, 手指感覚によって「粘着感がなかった」と「粘着感が不明だった」を弁別するのは困難であるが, 識別できる粘着力の判定基準を明確に定めるならば, 「粘着感がなかった」と「粘着感が識別できた」の弁別は可能になるだろうと思われた。

著者関連情報
© 有限責任中間法人日本口腔衛生学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top