本研究では, 小型焼却炉での実証試験により, 人工ゼオライトによる排ガス中ダイオキシン類の除去性能を確認した。PVCを5%添加した調製ごみの焼却において, 最終的な排出濃度は0.30~0.51ng-TEQ/Nm3とダイオキシン類対策特別措置法で定められる排出基準5ng-TEQ/Nm3を下回ることができた。今回検討した人工ゼオライトによる排ガス処理に加え, 非加熱によるダイオキシン分解技術による使用済み人工ゼオライト, 灰中のダイオキシン処理, 簡易採取フィルタによる排ガス中のダイオキシン濃度の定期的な監視を併せて行うことにより小型焼却炉における確実なダイオキシン類の排出削減が実現するものと考えられる。