2018 年 30 巻 1 号 p. 41-47
超音波検査(US)の血流と弾性の評価に基づいたスコアリングシステム(SS)を作成し,軟部腫瘍の診断における有用性を検討した.病理診断が確定した軟部腫瘍73病変を対象とした.血流と弾性の2項目からなるSSでは,ROC曲線のAUCが0.95,感度73%,特異度98%で悪性を判別できた.腫瘍サイズと深度も加えたSSでは,AUCが 0.96,感度 82%,特異度 95%であった.超音波検査の血流と弾性に基づいたSSは,軟部腫瘍の良悪性判定に有用であった.