東日本整形災害外科学会雑誌
Online ISSN : 2433-569X
Print ISSN : 1342-7784
症例報告
プラダーウィリ症候群による両側発育性股関節形成不全に対し,イリザロフ創外固定器が有効であった1例
木瀬 英喜内川 伸一金治 有彦高山 真一郎中村 雅也松本 守雄
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2019 年 31 巻 1 号 p. 121-123

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抄録

 両側先天性股関節形成不全(DDH)の両側牽引治療後にイリザロフ創外固定器を用いて治療した1例を経験した.症例は2歳男児.高位DDHに対して介達牽引が無効であった非整復股にイリザロフ創外固定器を用いて直達牽引を行った結果,設置後6週時に大腿骨短縮を行わずに整復位を得た.介達牽引が無効で大腿骨短縮を希望しない例では創外固定器を用いたdistraction arthroplastyは治療の選択肢となりうる.

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© 2019 東日本整形災害外科学会
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