2021 年 33 巻 1 号 p. 54-58
別時期の両側Lisfranc関節損傷に対して観血的治療を行った1例を経験し,その長期治療成績について検討した.症例は19歳,女性.バドミントン中に右前足部で踏み込み受傷し,右Lisfranc関節損傷と診断しスクリュー固定を行った.復帰後3ヵ月でバドミントン中に左前足部で着地し転倒受傷した.左Lisfranc関節損傷と診断してLisfranc靱帯解剖学的再建術(LARS:Lisfranc ligament anatomical reconstruction)を施行した.いずれの手術法でも良好な長期治療成績につながった症例を報告した.