国立がん研究センター中央病院
2021 年 33 巻 1 号 p. 73-78
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粘液型脂肪肉腫は脊椎転移の頻度が高いが,その有病率やスクリーニングに関する指標はない.今回当科で加療した55例を対象とし臨床経過を調査した.脊椎MRI検査で初診時6例,経過中に5例に脊椎転移を認め,背部痛や神経症状の愁訴があった.脊椎転移には全例で放射線治療を行っており,非脊椎転移群との間に生存率の有意差は認めなかった.初発時や有症時にはMRIによる積極的な脊椎転移の評価は有用であると考える.
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