防衛医科大学校整形外科学講座
自衛隊富士病院整形外科
防衛医科大学校臨床検査医学講座
2021 年 33 巻 1 号 p. 79-83
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症例は39歳女性.MRIで,L4高位から右股関節前方にかけての腸腰筋内の多房性腫瘤と股関節内の粒状病変を認めた.手術で股関節内より白色結節状の腫瘤を多数摘出した.病理学的には滑膜性軟骨腫症に矛盾しない所見であり,腸恥滑液包炎との合併が考えられた.腸恥滑液包炎と滑膜性軟骨腫症との合併の報告はきわめてまれであり,滑膜性軟骨腫症に伴う股関節内圧上昇による関節液の流入や炎症の直接波及が原因と考えられた.
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