東日本整形災害外科学会雑誌
Online ISSN : 2433-569X
Print ISSN : 1342-7784
学術集会発表論文
大腿骨転子部骨折の新AO分類における単純X線とCT評価の相違
西野 雅人稲田 成作松隈 卓徳大畑 徹也安部 学細金 直文
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 33 巻 2 号 p. 115-119

詳細
抄録

大腿骨転子部骨折の診断で手術を施行した219例を対象とし,新AO分類で加わった外側壁厚を単純X線像とCTで比較し,整合性を評価した.単純X線像とCTで分類が異なった症例は65例あり,単純X線像での評価が安定型(A1)であったが,CTにて不安定型(A2)と評価された患者を35例(16%)に認めた.外側壁厚の評価は単純X線像のみでは困難であり,骨折型を正確に評価する手段としてCTが有用と考えられた.

著者関連情報
© 2021 東日本整形災害外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top