東日本整形災害外科学会雑誌
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症例報告
下前腸骨棘による股関節外インピンジメントの1例
水上 魁谷口 直史波呂 浩孝
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2021 年 33 巻 2 号 p. 131-136

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抄録

症例は56歳男性.15歳時に下前腸骨棘剥離骨折を受傷し保存治療を行い,経過良好であった.55歳頃から右股関節痛が出現したため当院受診となった.右股関節前面に骨性隆起を触れ,圧痛と股関節可動域制限を認めた.画像所見で増大した下前腸骨棘を認め,股関節深屈曲で下前腸骨棘と大腿骨が衝突しており,股関節外インピンジメントと診断した.直視下に下前腸骨棘の切除を行い,良好な術後経過を得たため報告する.

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© 2021 東日本整形災害外科学会
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