東日本整形災害外科学会雑誌
Online ISSN : 2433-569X
Print ISSN : 1342-7784
原著論文
脊椎悪性腫瘍発見時の単純X線所見
原 三咲子穂積 高弘杉田 守礼小山 卓摩藤原 正識森田 友安
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キーワード: 脊椎悪性腫瘍, 単純X線
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2022 年 34 巻 4 号 p. 381-386

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抄録

脊椎悪性腫瘍の画像診断における単純X線の意義を評価するため,画像診断時点での単純X線像における椎弓根消失,片側椎体圧潰,骨陰影変化の有無を調査した.単純X線での有所見率は,臨床所見とMRIを基に専門医が遡及的に読影した場合には63%であったのに対して,非専門医が主訴のみの情報で盲検的に読影した場合には44%であった.参照値と比較し,ガス像や軟部陰影および変形性変化と誤認する例が多かった.

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© 2022 東日本整形災害外科学会
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