船橋整形外科病院脊椎・脊髄センター
2025 年 37 巻 1 号 p. 99-103
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腰仙椎固定術は腰椎変性疾患でしばしば行われるが,まれに仙骨骨折を合併する.本症例は77歳女性の腰仙椎固定術後に突然の下肢症状増悪として発症したが診断に苦慮した.CTで診断後,固定延長を考慮しつつ骨形成促進薬を併用した保存的治療を行い,10ヵ月後に骨癒合を得た.本症例から,腰仙椎固定術後の神経症状出現時や増悪時には仙骨骨折を疑うことと,個々の症例に応じた予防,治療選択が重要であることが示唆された.
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