2016 年 23 巻 2 号 p. 199-201
はじめに:われわれは手術加療を行った上腕骨小頭骨折4例の治療成績を報告する.
対象と方法:対象は全例女性で,平均年齢は62.8(62~64)歳であった.骨折型はBryan and Morrey分類でtype 1:3例,type 3:1例であった.全例,Kaplanの外側アプローチにて展開した.骨片を整復後,headless compression screwを前方から後方へ挿入し,骨接合術を施行した.後療法は,1週間の外固定の後に可動域訓練を開始した.最終調査時の平均可動域は,屈曲136.3°,伸展-6.3°,回内87.5°,回外87.5°であった.また,JOA-JES scoreは平均96.8点であった.
考察:Headless compression screwを用いた整復固定術により良好な成績が得られた.