日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅵ. 神経疾患
手術加療を行った小児肘部管症候群の3例
福田 亜衣麻田 義之田中 咲良山下 洋一平塚 将太郎川合 準
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 32 巻 2 号 p. 242-244

詳細
抄録

小児肘部管症候群は比較的まれな疾患であるが,今回われわれは小児に発症した肘部管症候群3例に対し,手術加療を行い良好な結果を得たので報告する.症例は男性1例,女性2例の3例.平均年齢は11.3歳(7~15歳).症状出現までの経過,検査結果,手術方法,術後経過を調査検討した.症状出現から受診までの期間は平均19.3週(2~48週),手術までの期間は平均30.6週(12~64週)であった.全例で肘部管でのtinel signとかぎ爪変形を認めた.手術は2例で尺骨神経皮下前方移行術,1例で神経剥離術を行った.術後平均観察期間は18.6週(8~24週),術前に認めていたかぎ爪変形は術後平均8週(1~24週)で改善した.過去の報告でも小児肘部管症候群の患者に対し手術加療を行い,早期より良好な結果が得られたと報告されており,保存的加療が無効である症例は手術加療が有効であると考える.

著者関連情報
© 2025 日本肘関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top