科学技術振興機構 [日本]
2017 年 3 巻 2 号 p. 11-16
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金属の複素誘電率のスペクトルは自由電子の光電界による強制運動がもたらすDrudeの法則に従い、実数部は低エネルギー側で負の値を示す。これが、金属の高い反射率をもたらす。銅・金・銀など貴金属固有の色は Drude 則による負の誘電率だけでは説明できず、それぞれの金属特有のバンド間遷移にもとづく誘電率が重畳したことによる誘電率の実数部が0を横切るエネルギーが可視~近紫外に現れることで説明される。この小文では、金属の誘電率の周波数分散を電子分極の電子論で扱う。
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