日本女性骨盤底医学会誌
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産後1 か月の褥婦における肛門挙筋のavulsion の割合と肛門挙筋裂孔のサイズとの関係
高岡 智子小林 康江谷口 珠実
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2022 年 18 巻 1 号 p. 63-71

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抄録

【目的】産後1 か月の褥婦において肛門挙筋の剥離損傷(avulsion)を有する割合を調査し、avulsion の有無と肛門挙筋裂孔の面積との関係を明らかにすることである。

【方法】既存データを2 次的に分析した。産後1 か月の褥婦89 名を対象に、avulsion の有無と肛門挙筋裂孔の面積を超音波検査にて評価した。経会陰的に正中矢状断を描出した後、恥骨結合後縁と直腸肛門角の距離が最小となる平面での横断面(基準断面)を合成し、肛門挙筋裂孔の面積を測定した。さらに肛門挙筋裂孔の基準断面1 枚、基準断面から2.5mm 毎に頭側5mm までの2 枚、計3 枚の断層像を描出し、avulsion の有無を判定した。

【結果】avulsion を有する褥婦は12 名(13.5%)で、3 枚全ての画像に欠損が認められるcomplete avulsion が 4 名、1 枚もしくは2 枚に欠損が認められるpartial avulsion が8 名であった。努責時の肛門挙筋裂孔の面積はavulsion を有する褥婦で有意に拡張していた(中央値21.36cm 2 vs17.87cm 2 ; p=0.037)。肛門挙筋裂孔の面積が25cm 2 以上の異常な拡張(ballooning)に該当するのは12 名(13.5%)で、その割合はavulsion を有する褥婦で有意に高かった(41.7%vs9.1%; p=0.009)。

【結論】本研究の褥婦においてavulsion を有する割合は13.5% で、先行研究に比較して少なかった。avulsion を有する褥婦では肛門挙筋裂孔が拡張し、ballooning を有する割合が高かった。

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