日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: A18
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造林
ヒノキ人工林における列状間伐前後の樹冠通過雨の空間分布特性と安定同位体比の変化
*平田 晶子恩田 裕一加藤 弘亮南光 一樹五味 高志
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抄録

間伐前後の樹冠遮断プロセスや樹冠通過雨の空間分布の変化を明らかにすることを目的とした。栃木県内のヒノキ人工林において、降雨量、樹冠通過雨量、樹幹流量を観測するとともに、林外雨・樹冠通過雨のサンプリングを行い、安定同位体分析を行った。観測期間は2010年7月から2012年11月で、2011年11月に本数で50%の強度列状間伐を行った。
間伐後には、樹冠遮断率は8%ほど減少し、樹冠通過雨は15%ほど増加した。また、樹冠通過雨のうち、樹冠に触れずに降下してくる直達成分が29%増加した。間伐による林冠面積の減少は、林内に供給される雨量を増加させるとともに、その構成要素も変化させることが示された。また、間伐後には、樹幹から1~1.5mほどの場所で樹幹通過率が1を超えるイベントが多くみられるようになり、間伐後には樹冠縁で集中滴下点が増加する可能性が示唆された。
多くの雨サンプルで、樹冠通過雨の酸素同位体比は林外雨に比べ大きくなる傾向がみられ、両者の差の平均は間伐後の方が大きかった。しかし、サンプル間のばらつきの方が大きく、樹冠遮断プロセスはイベントごとに異なると考えられた。

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© 2013 日本森林学会
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