日本森林学会大会発表データベース
第125回日本森林学会大会
セッションID: P1-216
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森林調査のためのスマートフォンとレーザー距離計によるアプリケーション開発
*菊島 浩貴
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抄録

本研究ではスマートフォンとレーザー距離計による単木単位で樹幹の位置と胸高直径を簡便に測定するアプリケーションの開発を行った。樹幹の位置について、緯度と経度が既知の基準点から測定地点の位置を求めて、スマートフォンで方位角を測定し、レーザー距離計で測定した水平距離により算出した。3シグマの範囲における誤差 y(m)と距離 x(m)の近似式は y=0.1046x+0.0167 となった。現地調査の結果と比較した結果67%が近似式の範囲内となり、誤差の原因は方位角の誤差であった。胸高直径の測定について、レーザー距離計を用いて測定地点からの距離を求め、スマートフォンの画面上で樹幹の胸高直径に対する視野角を求めて計算した。精度検証を行い許容する誤差の範囲内に収まる確率の回帰式はy=-1.7901x-0.4349u+32.3344v+43.9077(x:距離(m)、u:胸高直径(cm)、v:許容する誤差の長さ(cm)、y:確率(%)、決定係数:0.936)となり、現地調査と比較して精度が確認された。誤差の原因は樹幹までの距離と太陽光や樹皮の剥けと考えられる。

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© 2014 日本森林学会
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