日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: T28-07
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もう一つの森の主役・菌根:基礎研究から応用研究まで
ヤクタネゴヨウ林分の外生菌根菌群集
*村田 政穂金谷 整一奈良 一秀
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抄録

ヤクタネゴヨウは鹿児島県の屋久島と種子島にのみ自生している日本固有の針葉樹で、絶滅危惧種に指定されている。本研究では、ヤクタネゴヨウ林分における外生菌根菌(以下、菌根菌)の群集構造を明らかにするため、成木の菌根の種組成を調査した。2014年8月下旬~9月上旬に、屋久島2林分(26と21地点)と種子島1林分(32地点)のヤクタネゴヨウ成木の周辺で5×5×10cmの土壌ブロックを採取した。各地点間は5m以上離し、GPSで記録した。採取した土壌から成木の根を取り出し、実体顕微鏡下で観察して菌根の形態類別を行った。類別された菌根形態タイプについて、CTAB 法によってDNAの抽出を行い、rDNAのITS領域の塩基配列を用いて菌種の同定を、葉緑体DNAのtrnL領域の塩基配列から宿主の同定を行った。その結果、ヤクタネゴヨウ林分ではCenococcum_geophilum、ショウロ属、イグチ科、ベニタケ科、イボタケ科、カレエダタケ科の菌根菌が高頻度で検出された。この結果は他の成熟した温帯林で共生する菌根菌の種構成の特徴と一致していた。

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© 2015 日本森林学会
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