航空機レーザースキャニング(ALS)、地上レーザースキャニング(TLS)、移動式レーザースキャニング(MLB)を使用した高精度な森林資源把握について、北欧と日本の森林についてオリジナルの樹種別資源量の算定技術の開発とグローバルな比較研究を開始した。国際共同研究のゴールはこれら次世代リモートセンシング技術を用いて広域でかつ詳細な森林情報を効率的に解析し、国有林や地方自治体の森林管理や森林計画を支援する技術開発である。森林のレーザースキャニングは数値標高モデル(DEM)、数値表層モデル(DSM)、数値樹冠モデル(DCHM)による森林の三次元の空間解析が基本技術である。オリジナル技術による単木樹冠抽出(Individual tree Detection)、さらに樹高、樹冠、材積、バイオマスの森林情報の半自動取得・算定を行う。本研究では長野県木曽郡上松町の赤沢自然休養林を対象に、ALSのLiDARデータによる樹種別本数抽出、資源量推定について休養林全域と林分内容の異なる各1haのリモートセンシング試験地での現地検証結果について報告する。