日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: P1-089
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学術講演集原稿
スギ・ヒノキの生理特性データベースの構築
*大曽根 陽子田中 憲蔵井上 裕太鳥山 淳平山下 尚之荒木 眞岳橋本 昌司
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抄録

人工林は日本の森林面積の40%を占めるにも関わらず、その気候変動の影響予測は十分ではない。精度の高い評価を行うためには、対象樹種の特性を反映させたモデルのパラメータが必要である。日本では、1950年代から主要造林樹種において、生理特性や林分構造、物質循環に関する多くの研究がなされ、膨大な知見が蓄積されている。私たちは現在、こうした文献を収集し、スギ・ヒノキを対象とした生理、形態、解剖学的特性のデータベースを整備している。本発表ではこのデータベースを紹介する。データベースには現在までに236報の文献より、180の特性、20000件のデータが登録されている。最もデータが多い特性はスギで光合成能力、葉の窒素濃度、葉のカリウム濃度、ヒノキで幹呼吸速度、葉の窒素濃度、葉のリン濃度だった。気候変動影響評価に重要な樹木の水利用に関するデータも多く、日中の水ポテンシャルはスギで301、ヒノキで117のデータがあった。データ数が多い特性に関しては葉齢、季節、樹幹内の位置、個体サイズで測定されたものが含まれ、各特性の空間的・時間的な変動の解析も可能である。

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© 2018 日本森林学会
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