日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: T2-4
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学術講演集原稿
材および樹皮中の137Cs濃度の経年変化傾向:樹種・サイト依存性について
*大橋 伸太小松 雅史今村 直広橋本 昌司
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抄録

東京電力福島第一原子力発電所事故によって引き起こされた材や樹皮の放射性セシウム(137Cs)汚染は長期にわたって森林・木材利用を制限する可能性があるため、その実態把握と将来予測は極めて重要な課題となっている。森林総合研究所では原発事故以降、複数の樹種・サイトを対象として材や樹皮の137Cs濃度をモニタリングしてきた。これにより137Cs濃度の経年変化傾向は樹種やサイトによって異なることがわかってきたが、より一般的な変化傾向や一般的な変化傾向から外れる条件などはわかっていない。そこで現在構築しているデータベースを利用し、他の調査・研究機関のデータを含めた解析を試みた。本発表では森林総合研究所のモニタリング調査によって判明した材や樹皮中の137Cs濃度の経年変化傾向を報告すると共に、データベースを活用した解析から得られた結果を紹介する。

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