日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: T7-4
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学術講演集原稿
富士箱根伊豆国立公園式根島における浅瀬CO2シープの観光価値
*武 正憲原 光宏和田 茂樹
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抄録

式根島は,東京都新島村の人口約500人,面積3.9㎞2の小さな島である。東京から高速船で約3時間の好立地にあり,年間約24,000人の観光者が訪れる。また,産業別就業人口の約4割がサービス業に従事しており,観光業への依存度も比較的高い。富士箱根伊豆国立公園の伊豆諸島地域に属し,沿岸全域が普通地域に指定されている。筑波大学下田臨海実験センターは,2015年に式根島御釜湾の海底でCO2シープが存在することを確認した ( Agostini et al., 2015 )。CO2シープとは,自然界におけるCO2の噴き出しのことで,海洋酸性化(人間活動により大気中に放出されたCO2が海洋に溶け込み酸性化する現象)の生態系への影響予測を行うために,世界的に注目されている。式根島のCO2シープは,世界で4番目の発見であり,太平洋温帯域では初の発見となった。一方で,海底から泡がわき出す現象は,2015年以前から,「海中温泉」として一般に知られている現象でもある。そこで,本研究では観光事業者からのヒアリング調査により,CO2シープの観光資源としての価値やその特徴を明らかにし,海洋における観光資源とその保全について考察した。

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