日本森林学会大会発表データベース
第130回日本森林学会大会
セッションID: P1-017
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学術講演集原稿
全天球パノラマ画像を用いた公園緑地としての里山景観の比較
*神宮 翔真伊藤 太一佐方 啓介
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抄録

 里山における多様な土地利用・森林植生がモザイク状に分布する環境は,レクリエーションの場として高いポテンシャルを持つ。そのような点から,里山の多様な景観をゾーニングによって保全し,市民に利用される公園緑地とする事例が見られる。一方で,森林植生が織り成す景観の管理には多大な労力が必要で,管理リソースを適切に配分するための景観の定量的な評価手法が求められる。そこで本研究では,公園緑地のトレイル上で撮影された全天球パノラマ画像を用いた解析から,空隙率や画像中の樹木数などによる定量的な景観評価を実施し,実際のゾーニングとの関係を明らかとした。事例地である牛久自然観察の森において,360枚の全天球パノラマ画像を撮影し,解析した。その結果,植生に手を加えないゾーンにおいて低い空隙率と樹木の密生が確認されながら,手を加え特定の植生を維持するゾーンにおいてはその逆の傾向があるなど,ゾーニングに対し定量的な景観評価がある程度一致する傾向を得ることができた。この手法は従来と比べ比較的簡便に評価を得ることができるものであり,様々な場所での応用が可能と考えられる。

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