日本森林学会大会発表データベース
第130回日本森林学会大会
セッションID: P2-031
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学術講演集原稿
毎木情報を用いた地位指数モデルの推定
*蝦名 益仁
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キーワード: 地位指数モデル, 毎木, LiDAR
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抄録

 近年、北海道の針葉樹人工林では、木材需要の高さや森林資源の充実から、積極的な木材生産活動が行われている。しかし、皆伐後の植栽などの造林作業は人口減少社会であることから、人手の確保などが十分に行えるか危惧されている。そのため、今後、皆伐後の再造林を着実に進めるには、造林適否の判断基準を科学的に決定し、科学的に決定したゾーニングを考慮した造林が必要であるといわれている。本研究は、地位指数を考慮した造林適地のゾーニングを目標に、北海道の主要造林樹種であるトドマツ、カラマツを対象に、地域内の地位指数モデル推定を行った。対象地域として道北に位置し林業の盛んな津別町を対象に行った。津別町では航空機LiDARデータが取得されており、航空機LiDARデータより得られた単木の樹高データを用いて解析を行った。樹高データと森林簿の林齢情報から樹高曲線を作成した。樹高曲線より地位指数曲線を作成した。作成した地位指数曲線より、地位を決定し、地位と地形条件などの環境要因から地位指数モデルを推定した。本発表では、地位指数モデルの推定方法を報告し、作成した地位指数モデルのゾーニングへの活用方法に関して議論したい。

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