日本森林学会大会発表データベース
第134回日本森林学会大会
セッションID: P-001
会議情報

学術講演集原稿
振興山村における生活排水処理施設整備の現状
*髙田 乃倫予
著者情報
キーワード: 林業政策, 生活環境, 山村
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

 山村振興は、産業基盤の整備による経済活性化および山村の住民の福祉を向上するため生活基盤整備を図ることが目標とされている。生活基盤整備のなかで、とくに生活排水処理整備は山村の生活環境の向上や自然保護だけでなく、水源を利用する都市部などの下流域においても重要な整備である。一方で、生活排水処理施設の維持管理は人口減少や施設の更新等により自治体の財政負担が大きくなる課題を抱えている。

 農林水産省の「振興山村をめぐる状況」によると、平成22年度の振興山村の水洗化率は全部山村70%、一部山村88%であり、全国平均92%と比べ低い状況であった。全国の自治体では水洗化の取り組みが進められており、振興山村における水洗化率は平成22年度の整備率より高いと考えられる。そのため、環境省の一般廃棄物処理実態調査結果の統計から、振興山村における生活排水処理施設整備の現状把握を試みた。なお、生活排水処理は市町村単位で取り組まれているため、振興山村のうち全部山村の市町村を対象とした。また、本調査では水洗化の生活排水処理施設として生活雑排水を処理しないみなし浄化槽(単独処理浄化槽)も含めている。

著者関連情報
© 2023 日本森林学会
前の記事 次の記事
feedback
Top