抄録
本論文では, まず, 分割の設定範囲を広げることにより, "改良分割型ファジィ積分"が定義される(定義4)。これは分割を相互作用項の選出にのみ用いるので, 表現できる中間型多重線型ファジィ積分の種類は増加する。さらに, 分割による相互作用表現を一般的統計モデル(直交多項式)にも適用することを念頭において, 相互作用項の選出が基準統計量(情報量規準(AIC), 検定)に依存しないようなアルゴリズムの研究が行われる。具体的な評価問題に対して, AICおよび分散分析で選出される相互作用項が比較され, 差異を生じさせる原因が分析される。その結果, AICに基づくモデル化アルゴリズム(図2)に付加すべき手続きが示される。