地学雑誌
Online ISSN : 1884-0884
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表紙
大室山がつくった伊豆高原と城ヶ崎海岸
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2010 年 119 巻 1 号 p. Cover01_1-Cover01_2

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抄録

 伊豆半島の東半分およびその沖合の相模湾底に100個程度の単成火山の群れである伊豆東部火山群が分布している.大室山(標高580m.写真右上の薄茶色の小山)は,底径1km,比高300mほどの美しいプリン状のスコリア丘で,およそ4,000年前の噴火によってできた.山頂には直径250m,深さ40mのスリバチ状の火口があり,観光リフトによって簡単に登山・散策できる.山頂からの360度のパノラマは見事である.
 大室山から流出した溶岩は北方・東方・南方へと流れ下り,地形の凹凸を埋めて伊豆高原(写真中央から右にかけての台地)をつくるとともに,幅4kmほどの範囲で相模湾に流れこんで城ヶ崎海岸(写真左から下にかけての凹凸の激しい海岸)をつくった.海岸ぞいでは,柱状節理・溶岩じわなどのさまざまな溶岩流の造形を観察することができる.写真左上の山は,第四紀火山のひとつである天城山.
(写真:白尾元理,2010年1月7日撮影;解説:小山真人)

© 2010 公益社団法人 東京地学協会
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