地学雑誌
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中国太行山脈に見られる地層に規制された組織地形
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2010 年 119 巻 4 号 p. Cover04_1-Cover04_2

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抄録

 山西省東縁の太行山脈に位置する万仙山国家地質公園(国家4A級景区)には地層の構成岩石の侵食作用の差により美しい組織地形がみられる.峡谷沿いは太古代(約25億年前)の変成岩類,不整合で急峻な崖をつくる原生代末期の石英質赤色砂岩が覆う.整合的に崩れやすいカンブリア紀の頁岩・砂岩互層,上位にはオルドビス紀の浅海性石灰岩層が重なる.スカイラインの最も凹んでいる部分が標高1,700mの王莽嶺国家地質公園の展望台が見える.山頂が山西省と河南省の境界をなす.
(清川昌一)

© 2010 公益社団法人 東京地学協会
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