地学雑誌
Online ISSN : 1884-0884
Print ISSN : 0022-135X
表紙
スタグナントリッドからプレートテクトニクスへ
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2018 年 127 巻 5 号 p. Cover05_01-Cover05_02

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抄録

 表紙は,地球誕生後からはじめの約6億年間における層状構造の進化のようすを示した模式図である.4.55 Gaにドライな地球が誕生したあと,4.53 Gaまでにマントルは固化し層状構造を形成した.この時はスタグナントリッドテクトニクスが機能していた.4.37-4.20 GaにABEL爆撃が起き,ドライな地球に大気・海洋成分が二次的に付加された.巨大隕石の衝突によって,スタグナントリッドは破壊され,プレートテクトニクスへと移行した.そして,構造侵食によって原初大陸はマントル深部へと運ばれ,密度のもっとも高いKREEP I玄武岩は4.0 Ga頃までにほぼすべてがコア-マントル境界へ崩落した.コア直上に蓄積したKREEP I玄武岩は放射性元素を多量に含むために自己発熱し,プルームを形成した(Maruyama et al., 2018).

(丸山茂徳)

© 2018 公益社団法人 東京地学協会
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