地学雑誌
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表紙
2011年東北沖地震前後の地殻変動に基づく非弾性変形成分の分離
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2019 年 128 巻 5 号 p. Cover05_01-Cover05_02

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抄録

 GPS連続観測データから求めた2011年東北地方太平洋沖地震前(上)と地震後(下)における日本列島中部の東西方向のひずみ速度分布(各段左).紫色の実線は活断層を示す.東西方向のひずみは,太平洋プレートの沈み込みに伴う変形および中部日本のテクトニックな変形の主要な成分である.この分布を長波長成分(各段中)と短波長成分(各段右)に分離すると,長波長成分は地震前後でパターンが逆転しているが,破線で囲んだ新潟–神戸歪み集中帯北部に注目すると,短波長成分では局所的な短縮変形が持続しており,非弾性変形の寄与を表している.

謝 辞

 解析には国土地理院が公表している電子基準点の日々の座標値(F3)を使用した.

(鷺谷 威・Angela MENESES-GUTIERREZ)

© 2019 公益社団法人 東京地学協会
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