地学雑誌
Online ISSN : 1884-0884
Print ISSN : 0022-135X
ISSN-L : 0022-135X
表紙
山陰海岸窓島の海食アーチ(めがね洞門)の調査風景
ジャーナル フリー

2023 年 132 巻 1 号 p. Cover01_01-Cover01_02

詳細
抄録

 岩石海岸では,波の侵食によって多様な形態をもつ海食洞地形がつくられる.山陰海岸では切り立った断崖が連なるリアス海岸が代表的な景観となっており,百を超える海食洞もみられる.写真は流紋岩の岩体につくられたアーチ地形をドローン搭載のカメラから撮影したものである.海食洞は陸上からのアクセスが困難な断崖基部や離れ島に形成されていることが多く,その場合はボート(写真右下)を利用して調査する.舳先を接岸させて岩盤の強度や構造を計測するとともに,船上でドローンを操縦し多方向からアーチ地形を撮影している.画像から地形の三次元モデルを作成し,地形計測や岩石構造解析を行う.

(写真:小倉拓郎 2022年9月26日撮影;解説:松岡憲知)

© 2023 公益社団法人 東京地学協会
次の記事
feedback
Top