地学雑誌
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黒龍江省臚 (ル) 濱 (ピン) 縣 (チヤ) 札 (チヤ) 賚 (ライ) 諾 (ノ) 爾 (ール) 瀝青礦床
三川 逸郎
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1933 年 45 巻 3 号 p. 139-141

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抄録

露西亜のコーカサス山脈に浩へ溶石油産地は遠く束方に其脈を引き、中央亜細亜 (露西亜土耳古) のフェルガーナ地方には良油田の存左するものあり. 更に皮那新弱省に連互して渉車、濕宿、辿化、塔城等所々に石油を産し、土人は之を採取して日常の用に供せりと云ふ。而して此の石油脈が之より如何なる方面に向て走るかは頗る興味ある問題なるが. 今日迄未だ全く明かならず。然るに満洲事件勃登以來新聞紙上に満洲里地方に石油徴候あることが報導せられ. 偶々昨年支那地質調査所報告を見るに黒龍江省札賚諾爾の瀝青鑛に就き、詳細なる記事あり、然し之が果して石油プールなるや否やは判明せざるも. 中央亜細亜地方の油田と關聯して注目すべき重要なる事實と認むるを以て. 右報告の概要を記述す。

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