地学雑誌
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最近における物理探鑛の動向
飯田 汲事
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1949 年 58 巻 4-5 号 p. 168-172

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抄録

物理探鉱の始まりは地下資源の探査に物理的概念を導入したスエーテンにおける磁気探鉱 (1630年頃) が最古とされており, その後電気, 重力, 地震等の各種探鉱法おか始まつてきたが, 広く実用に供されるよ5になつたのは第一次世界大職の頃からで, 職事後即ち1922~3年頃からめざましい発展をとけるに至つたことは周知の通りである。わか國においては1920年頃から漸く芽生え, 一般の注意をひくようになつたのは1937年 (昭和12年) 以後である。世界各國の物理探鉱が第二次世界大職を契機としてとのように発展してきたかを知ることは私たちにとつて興味あることてあるが, まだ充分に各國の事情に通じ得ない現状において全般的な動向を知ることは極めて困難である。そこて筆者の知り得た外國の事情をごく簡單に紹介し, 併せてわか國の事情について若干述べてみたいと思う。

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