地学雑誌
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東京地学協会100年編年史 (抄)
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1980 年 89 巻 1 号 p. 78-81

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抄録

(前史) オーストリア駐在書記官渡辺洪基はウィーン在勤中, ウィーン地理学協会の会員となり, 日本にもこのような協会が必要なことを痛感し, 帰国後, 明治11年に, 榎本武揚 (前駐ロシア公使), 花房義質 (朝鮮駐在代理公使) と協会の設立についてはかる。たまたま, イギリスに長期留学中にイギリス王立地理学協会の会員となった鍋島直大, 長らくアメリカ・イギリスに留学中であった長岡護美が帰国し, この計画に賛同する。これら5氏は朋友とはかり, 同志十数名を得る。翌年2月に, 鍋島直大, 長岡護美, 渡辺洪基, 桂太郎, 北沢正誠の5氏が首唱し, 上野精養軒において, 同志16名とともに, 本会の設立を議する。同年3月, 北白川宮能久親王が本会の会長 (当時は社長) 就任を内諾され, 首唱者20余人が学習院に会し, 本会の設立を議決。

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