99 巻 (1990) 6 号 p. 630-635
最近, いくつかの地方自治体において, 政策の立案や遂行の資料として様々なメッシュマップが作成されている。普遍的で合理的な意志決定が求められ, しかも住民の地域的な特性に根ざす要求の最大限の受入れを迫られる状況にあって, 施策の基礎資料となるメッシュマップの効果的な利用が大きな意義を持つと思われる。しかしながら現実には, メッシュマップの効果的利用という点において, 改善の余地が残されているように思われる。本稿は, 東京都庁を例に, 都市行政におけるメッシュマップ作成と利用の経緯及び現状を示すとともに, 効果的なメッシュマップ利用に向けての方策を論じることを目的とするものである。