2006 年 1 巻 1 号 p. 1-7
近年,古タイヤを破砕したタイヤチップスを地盤材料として使用する開発が進んでいる。ここでは,タイヤチップスをそのまま地盤材料として使用することを想定し,土材料と同様に評価できるのか有効応力一定試験,等方圧ループ試験および三軸圧縮試験を平均粒径φ=2.0mm のタイヤチップスに対して行った。その結果,タイヤチップスに対しても,通常の土と同様に有効応力の原理が成り立つこと。タイヤチップス粒子は等方圧に対しては非圧縮性を示し,等方圧ループ試験に対してタイヤチップスは弾性的な挙動を示すこと。タイヤチップスの破壊規準は排水せん断時の破壊線と非排水せん断時の破壊線の2つに規定できることが判明した。