地盤工学ジャーナル
Online ISSN : 1880-6341
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論文
初期せん断応力が液状化破壊と発生ひずみに及ぼす影響についての中空ねじりせん断試験
新井 良太郎國生 剛治日下 拓哉
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2015 年 10 巻 2 号 p. 213-223

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抄録

斜面や構造物近傍などの地盤の液状化において,初期せん断応力の影響は重要である。本研究では,中空ねじりせん断試験機により相対密度30,50%で非塑性細粒分を0~30%混ぜた砂供試体の水平面に排水条件で初期せん断応力を加えたのち,非排水条件で繰返しせん断を加えて液状化試験を行った。その結果,砂の細粒分含有率Fcや相対密度Drによる体積収縮特性の違いにより液状化破壊が5種類に分類でき,そのうち特に脆性的な流動破壊が設計上重要であることを指摘した。そして,非排水単調せん断試験との比較によりこの流動開始点を有効応力経路上で統一的に決定する降伏面の角度φy´に着目し,φy´とFcDrとの関係を求め,脆性的流動破壊が初期せん断応力の大小によらず角度φy´の降伏面によって一意的に決まることを示した。

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© 2015 公益社団法人 地盤工学会
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