地盤工学ジャーナル
Online ISSN : 1880-6341
ISSN-L : 1880-6341
論文
擁壁の地震時変位量評価手法と鋼矢板による耐震補強効果の検証
−兵庫県南部地震の被害事例を対象とした解析的検討−
中島 進古関 潤一渡辺 健治舘山 勝
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2015 年 10 巻 2 号 p. 235-251

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抄録

1995年の兵庫県南部地震以降,既設土木構造物の耐震対策が進められてきた。擁壁は,鉄道・道路・宅造盛土の構築において,用地の有効利用などの観点から広く活用されている。筆者らは擁壁の地震時挙動を評価する事を目的とした研究から,擁壁の地震時残留変位量評価手法を提案した。本論文では,兵庫県南部地震で被災した擁壁を対象として,提案手法の検証解析を行い,提案手法で評価した残留変位が実際の被災程度と整合する事を確認した。さらに,過去の振動台実験の結果確認された鋼矢板根入れ工法の補強効果を,提案する変位量評価手法に導入し,前述の被災擁壁を対象として矢板の効果を導入した解析を実施した。解析の結果,再構築が必要とされた擁壁について,矢板補強により被害程度を軽減しうることが分かった。

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© 2015 公益社団法人 地盤工学会
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