地盤工学ジャーナル
Online ISSN : 1880-6341
ISSN-L : 1880-6341
論文
スパイラルパイル施工時の回転条件が鉛直支持力に与える影響に関する基礎的検討
佐藤 宇紘原田 剛男岩佐 直人林 悟史大谷 順
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 10 巻 2 号 p. 253-265

詳細
抄録

近年,打込み杭工法の施工管理の簡便さ,工期の短さ,建設発生土が少ないことなどの長所を生かしながら,騒音や振動の発生を極力減らすように配慮をした押込み式の杭基礎工法が数多く開発されている。そのなかで,帯状の平鋼を長軸まわりにひねって螺旋形状に加工した新形式のスパイラルパイルを小規模の支持杭として利用する工法が提案されている。本報告では,スパイラルパイルの鉛直支持力について基礎的な検討を行った結果について述べる。小型,大型の室内模型実験を実施し鉛直支持力特性の確認を行うと同時に,X線CTスキャナを用いて模型杭周辺地盤の変化について観察を行った。実験の結果,スパイラルパイル貫入時の軸回転条件が貫入抵抗および載荷時の鉛直支持力に大きく影響を及ぼすことが確認された。軸回転率の異なる貫入実験におけるCT画像の比較からは回転率100%の貫入で地盤の変状が最も少ないことが確認され,貫入時の杭体の周辺地盤への作用の違いが載荷時の支持力発揮に大きく関与していることが分かった。

著者関連情報
© 2015 公益社団法人 地盤工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top