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地盤工学ジャーナル
Vol. 7 (2012) No. 1 P 163-173

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http://doi.org/10.3208/jgs.7.163

特集号論文(一般投稿)

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震,およびそれに伴う余震によって,宮城県仙台市周辺の丘陵地に位置する大規模谷埋め盛土造成宅地に甚大な被害が生じた。本論文では,宮城県仙台市郊外の丘陵地に位置する,ある大規模谷埋め盛土造成宅地における地震被害調査結果を記述している。谷埋め盛土造成宅地の地形的要因に着目して調査結果を整理し,旧地形傾斜角,地表面傾斜角,盛土厚が宅地の地震被害に及ぼす影響の程度について検討を行った結果,次のような知見を得た。(1)単位面積あたりの盛土部,切盛境界部の全壊家屋の比率は,切土部の25倍以上となった。(2)全・半壊家屋の被災要因の60%は地盤亀裂に起因する。(3) 調査範囲における家屋の全・半壊率は盛土部で3 %,切盛境界直上で5 %,切盛境界のやや盛土側で32 %となった。(4)地盤亀裂について,旧地形傾斜角,地表面傾斜角,盛土厚を主な支配パラメータとして分析した。旧地形傾斜角,地表面傾斜角,盛土厚が地盤亀裂の発生頻度に及ぼす影響の程度は,旧地形傾斜角と地表面傾斜角で同程度,盛土厚はこれら二つよりもやや小さかった。

Copyright © 2012 公益社団法人 地盤工学会

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