地盤工学ジャーナル
Online ISSN : 1880-6341
ISSN-L : 1880-6341
論文
スギ丸太打設による軟弱地盤対策実験
本山 寛沼田 淳紀吉田 雅穂久保 光
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2012 年 7 巻 2 号 p. 409-420

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抄録

地球温暖化防止対策は,喫緊に解決しなければならない課題の一つである。筆者らは,建設分野において大気中の二酸化炭素削減に貢献できる方法として,建設材料への木材利用を考えている。その具体的な方法の一つが,丸太打設による軟弱地盤対策である。木杭は,古来多く用いられてきたが,現在ではほとんど用いられず,その工学的性質は不明な点が多い。そこで,人工軟弱地盤を作製し,そこに丸太打設を行い,沈下,丸太間地盤の強度,丸太の引き抜き抵抗の検討を行った。沈下計測の結果,丸太打設間隔が短い区画では,丸太打設間隔が長い区画や無対策区画に比べて沈下量が約半分に抑えられた。また,丸太間地盤は1年後には地盤の強度が増加し,特に丸太打設間隔の狭い区画での強度増加が大きかった。さらに,丸太の周面支持力は,1年経過後には当初の倍程度となることが分かった。

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© 2012 公益社団法人 地盤工学会
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