本研究では,新たに作製した凍結融解CBR試験装置を用いて,凍結融解作用が粒状路盤材(C-40)の支持力特性に与える影響を調べた。C-40のCBRは,すべての含水比条件で凍結融解履歴によって減少することが明らかとなった。凍結作用は粒子内の水分を排出させる効果があり,この現象によって1) 粒子間の摩擦が減少する,2) 間隙構造が変化する,と考えられ,これらの要因でCBRが低下することを示した。また,1) 粒子間摩擦の減少によるCBRの低下は,時間経過によってその値が回復するのに対して,2) 間隙構造の変化による場合は,時間による回復はみられないことを明らかにした。