地盤工学ジャーナル
Online ISSN : 1880-6341
ISSN-L : 1880-6341
論文
上向流カラム通水試験の標準化に向けた重金属等の溶出挙動評価
中村 謙吾保高 徹生藤川 拓朗竹尾 美幸佐藤 研一渡邊 保貴井野場 誠治田本 修一肴倉 宏史
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2014 年 9 巻 4 号 p. 697-706

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抄録

本研究では,汚染土壌からの重金属等の溶出挙動の評価手法の1つである上向流カラム試験の標準化を目的として,ISO/CEN規格に基づく上向流カラム試験を3機関・9条件で実施し,上向流カラム試験の精度確認および試験時間短縮のための知見収集を行った。ほぼ同一条件下において3機関で実施した上向流カラム試験の結果,フッ素,砒素等の重金属等やカルシウム,マグネシウム,ナトリウム,カリウム等の測定濃度が高く,分配係数が低いイオンは,最大濃度,積算溶出量,ブレイクスルーカーブの形状とも一定の再現性を確認できた。また,試料状態(湿潤・風乾)の違いは結果に大きな影響を及ぼさず,カラム試料充填量が1/2の条件では,ブレイクスルーカーブの形状,最大濃度,積算溶出量とも一定の精度が確保できることが確認された。

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© 2014 公益社団法人 地盤工学会
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