日本ヘルスケア歯科学会誌
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原著
長期の歯のメインテナンス治療による歯の喪失状況について
上條 英之野々峠 美枝鈴木 誠太郎石塚 洋一高柳 篤史吉野 浩一岡本 昌樹田中 正大杉山 精一杉原 直樹
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2018 年 19 巻 1 号 p. 17-23

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抄録
長期に歯のメインテナンス治療を受けている者と受けていない者での歯の喪失状況を把握する目的で,日本ヘルスケア歯科学会の会員のうち,本調査に協力の得られた31医療機関で,2015年7月から12月にかけて,1764名の患者を対象に初診時から調査時点までの口腔内状況の評価を行った.なお,2003年から2015年の間に,9年以上来院している場合をメインテナンス「有」とし,それ以外をメインテナンス「無」とした.調査を行った期間は,メインテナンスありの場合,10.9年,メインテナンスなしの場合10.6年である. 初診時に歯槽骨吸収が2分の1以上の者の場合,対象者全体,50〜59歳,60〜69歳および70歳以上の者で,メインテナンス治療を開始する時期から本調査までの間に,3歯以上の歯を喪失した者が,メインテナンス治療を受けていない者に比べて,有意に少なく歯のメインテナンス治療による歯の喪失防止効果があることが示された.また,糖尿病の治療を受けている者のうち,メインテナンス治療を受けている者は,メインテナンス治療を受けていない者に比較して3歯以上の歯を喪失した者が有意に低くなる傾向を示した.本調査により歯の喪失リスクが高まる歯槽骨吸収が強い者の場合,長期の歯のメインテナンス治療を受けた者に,歯の喪失防止効果が認められた.また,糖尿病治療を受けている者の場合も,メインテナンス治療による歯の喪失防止効果が認められた.
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© 2018 一般社団法人日本ヘルスケア歯科学会

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