本研究では開放型暖房器具使用住宅を対象に, 居住者自身が温湿度および二酸化炭素濃度を把握し環境評価を行う介入により, 居住者の換気行動や室内環境に及ぼす効果を検証した. 開放型暖房器具使用時には, 窓開け換気の頻度は少なく, 二酸化炭素濃度は非常に高濃度となっていた. 介入後には開放型暖房器具の長時間使用や過暖房が抑えられていた. また, 二酸化炭素濃度と空気の汚れ感の関係について, 介入前よりも介入後には相関係数が高くなっていた. 空気の汚れは感じにくいものであるが, 測定値の把握によって空気の汚れを意識化しやすくなったことが分かった. 介入の効果として, 二酸化炭素濃度と空気の汚れの意識化が挙げられるものの, 換気行動の大きな変容はみられなかった. 換気行動を促し, その効果を持続させるためには, 効果的な換気方法を具体的に教示するなど, 介入手法を検討していく必要がある.