家政学雑誌
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縞柄と色彩におけるイメージの計量
被服における図柄のイメージ (第1報)
吉岡 徹
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1985 年 36 巻 10 号 p. 793-802

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抄録

以上の結果から, 各サンプルのイメージを決定づけるのは「縞の太さ」と「色」であって, 「縞の方向 (縦, 横) 」はそれほど寄与しないが, 「太った」, 「都会的」イメージについては縞の方向性がかなり関与していることが明らかになった.
前述のように, Helmholzの幾何学錯視図形において, 正方形では縦縞と横縞において, 前者は横長に見え, 後者は縦長に見える.今回の実験で, 被服の図柄のイメージにおいては縞柄の太さや色が影響する部分が大きく, 縞の方向姓は直接的なイメージの規定要因として決定的評価が得られなかった.ただし, 縞の太さが十分な場合には「太った」, 「都会的」の両イメージに強い影響を与えている.なお, 色については, 黒と原色として3色 (赤, 緑, 青) を用いたが, 今後は色相の違いだけでなく, トーン等の違いも検討したい.また, モデルについては同一人物のみで実験を行ったが, 同一人物における視覚的イメージの変化が他のタイプのモデルにおけるイメージの変化にもあてはまるかどうかについては, 今後検証したい.

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