抄録
女子大学 (東京都文京区) の卒業生のうち就業している青年期女性 (23~26歳, 757人) を対象として, 月経前の不定愁訴 (PMS) と生活行動との関連を検討した.
(1) PMSは, 90%以上に観察され, 愁訴数の増加にともなって, 精神的愁訴は増大していた.
(2) PMSの多いものほど, 月経周期は不規則になり, 冷えやすい, 風邪をひきやすい, 貧血傾向などを訴えて, 半健康の状態にあるものが多かった.
(3) PMSの多いものほど, 出社時刻が遅く, 夕食が遅く, 睡眠時間も短く, 生活リズムの乱れていると考えられるものが多かった.